長城のかげ

なんとか岡山に帰ってきました。
さすがに今回は強行軍だったので疲れたね。その代わり充実感もあったけど。
修士論文の構想のめども立ち、あとは書くだけという状況になってきて一安心だ。

旅をすると、なんて世界は広いんだろうって思うよね。日本を半分くらい移動しただけで、そう思ってしまうよ。多くの街があり、そこには多くの人が泣き笑いながら人生をおくっている。そして、その大半の人と交わることなく、僕の人生は転がっていく。
それを思うと、大学の部活でみんなに会えたことは奇跡にも近いことだね。
みんなもこれから忙しくなったり、大変なことがあると思うけど、この出会いを大切にして、自分らしく生きてって欲しいね。

な〜んて、やたら感傷的になったのは、昨日睡魔に負けて研究室で爆睡したために、バスの中で寝れなくて「長城のかげ文春文庫」を読破してしまったからだ、、、ソファーだったから腰が痛いぜ。
この本は、中国の秦が崩壊し漢が成立するまでの『項羽と劉邦』の時代の人を扱った歴史短編小説だよ、短いからすぐ読めちゃう。その時代の脇役達が、自分の人生を輝かせながら生きているってのが良かった。もし秋の夜長に、読書でもと思ったら読んでみて。多少の中国史の知識がいるから好きな人向けかもしれないけどね。